椅子から立ち上がり、綾花の胸ぐらを掴み問いかける。ねえ、綾花?うそだよね?



「ちょ、痛いってば!離しな、さいよ!」

「あ、ああごめん!!」



びっくりしすぎて胸ぐら掴んじゃったよやっちまったよ。


私のせいで乱れた制服を整えながら「はあ・・・」綾花はため息をつく。



「ないわ。びっくりしたからって親友の胸ぐらを掴む奴がどこにいるってのよ」

「ごめんねええええ、ぶええええんっ」



焦りと驚きと罪悪感と羞恥心ともうなにがなにやら分からなくなってとりあえず泣きながら謝った。



そんな、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっているであろう私の顔を見て、綾花はまたもため息をつき、前髪をかき揚げた。



セクシィだよ綾花ちゃあぁん!!!



「やめて、謝るのはいいけどアンタの今の感じはみっともないのよ!ってかワタシが恥ずかしいでしょ!」



・・・・・・ごもっともである。