「失ったよ、希に嫌われるくらいに。でも今度は逃がさない」

「そうですか。ではお茶の準備をして参りますね」

「え、は、どういうことで…」

翔さんは笑顔で
「今からお嬢様と希様にお茶を出してきます」
とその場を離れた。

深呼吸してドアを開ける

「…希?起きてる?起きてたら聞くだけ聞いて」