〜蛍side〜

「ふざけないで…!!!」

私は希の話を聞いた

最初は希にもダメだったことはあると思ってなだめようとした。でも…

「告白しようとたんだけど…出来なかった…ううん、させてくれなかった…」

それを聞いて私の中で何かが壊れた

で、今怜の元へ向かっている

怜と希の部屋の前へ着くと思いっきりドアを開けた

「怜くん…お話しましょ…」








「どういうこと?なんで希に告白させてあげなかったの…!?」

「…は?ちょっと待て、告白?誰が?誰に?」

こいつは希に少なくとも好意を抱かれてること少しくらい察しろっ!!!

「あんた鈍感だから分からなかったんでしょうけど希はあんたに告白しようとしたんだけど!!!?」

私は言葉を続けた

「希がどんな告白しようとしたかは知らないけど、告白は聞いてあげなさいよ!」

「…告白の時他の男の名前出すやつがいるかよ」

は?

「思わねーだろ、誰のことが好きかって聞いたら響のこと好きって言おうとするんだぜ?」

あー、なるほどようやく疑問が消えた

私には疑問が残っていた

それは何故怜が希の告白を聞かずにキスしたのか

答え、完全なる響への嫉妬だ…

でも、私にはまだ意見が残っていた

「それ、あんたが言わせなかったからでしょ」

「は?」

「あんたがその続き言わせなかったから意味わかんない誤解が生まれたんでしょ!?多分希は[響のことは好きだけどそれは家族として]とかを言おうとしたんだって!」

そこまで言うと怜はハッとして

「俺はとんでもないことしてしまったのか…?」

今更………………….、だけど

「希は私の部屋にいるから」

私はそう言うとその部屋を出た

「本当は見守ろうとしたのに…二人とも鈍感すぎ…」

とぽつりと言うと私は翔を探しに行った