大嫌いあんな奴なんか。意味分かんない。





「おはよう〜。希、今日から中学生ね。」

橘希12歳。今日から中学生です。


「おはよう。お母さん。」


朝ご飯を食べ始めるとお母さんが

「怜君も一緒だったら良かったのにね〜。」


何も知らないくせに…

「ごちそうさま！」


新しいカバンを持ち玄関へ行った。


「行ってきまーす。」


外へ出て。中学校へ向かう。

怜も一緒か…

私は中学校へ着くまでの間小学校の時のことを思い出した。


「希！一緒に行こうぜ！」


そう言ったのは怜だった。これは…4年生の新学期だったくらいの時かな。

高橋怜 私の幼馴染 この時は普通…いや、幸せだった。

この朝までは。

「お前って好きなやつとかいねーの？」


怜がこのことを聞くまでは

「いないよ。」


「本当にいないのか？」


いないって言ってるじゃん！

「いないってば！」


私はハッとなった。

「うわー。怖ー、そんなんじゃお前一生独身だな！(笑)」


クラスの男子が言った。

「な！怜！」と男子が聞くと

「そりゃそーだよな！好きな奴いねーのに結婚なんか出来るわけねーもんな！」


怜… それだけじゃなかった。

クラスへ行くと「一生独身が来た！」

と男子が騒ぎ怜が来ると、余計騒がしくなった。
それは怜が仲のいい男子を集めて私の席の前に立ち
「独身は孤独死するんだぜ」


とか
「ブスだから結婚出来ないんじゃね！？」


とか酷いことばかり言った。

私は机の下から怜の足を蹴った。

でも

「うわー。やっぱ独身は違う」


とか我慢しけれなくなり廊下の隅で泣いていた。
これが三年間続いた。
そして今怜とは違う中学になり清々してるのにお母さんといえばなんなのよ！

など思いながら中学校へ着いた。