次の日


「「 え 」」


教室に入って席を確認して座っていたら
まさかの、昨日の男の子とお隣だった。



「燐〜、お前先行くなよ」


「陵が女と絡んでるからだろ」


「あーまあモテちゃうから…って、澪ちゃん!?」



男の子は燐と呼ばれていた

目が合って、私をみて驚いていた人は
陵と呼ばれていた


「はじめまして!柄本陵(enamoto ryo)です!」


「…えっ、あ、佐倉澪です…!」


突然の自己紹介に戸惑ってしまった

チラッと柄本くんを見ると、
何故かすごいニヤついていた



「燐も挨拶しろって」


「え…した方がいい?」


な、なんで私聞くのー!?
ほんと変わってる人だ


「名前知らないから、教えて下さい」


私はそう言った。


何故か二人はビックリしていた

なんで?



「えっ、マジ?燐のこと知らない?」


「知らない…」


昨日初めて見たし、下の名前も初めて聞いた



「まじか、燐のこと知らない子なんていたんだね」


そんなに有名な人だったんだ


「柊木燐」


「え?」


「名前」



あっ

男の子は私の方を見ずにそう言った


すごい綺麗な名前だな
なんて呼んだらいいんだろう
って考えていたら



「因みに燐でいいから」


そう言ってくれたから
燐と呼ぶことにした


「わかりました」