ここで少し気持ちの悪い話をしようと思う。
さっしーがめちゃくちゃ可愛いというのは先程説明した通りだ。

でも私もそこまで悪くない方だと思う。
客観的に見て顔面偏差値は60を超えていると思うし、告白された回数も人並みより上くらいにはあると思う。
何度か彼氏もできた。男運があまり宜しくないため、誰とも長く続いたことはないけれど。

結局何が言いたいかというと、私は彼女さえいなければ私も今よりもっと楽しい日常があったかもしれないと、なんとも女々しい感情を持っている。

まぁ別にいい。それなりに楽しいし、部活も嫌いじゃない。

彼女とは違い、明確な才能と目標がある訳でもない私は、そうやってダラダラと毎日を過ごしていた。

さっしーはもちろん大切な演劇部の仲間だし、普通に好きだ。



あの日までは、ちゃんと。そう思っていたはずだった。