急いでいるので車にお邪魔させていただきまーす。
「おはよ、潤」
「おう」
この私の横に座る口数の少ない幼馴染は宮本潤(みやもと うるう)。
知らない人はいないのではないかというあの宮本財閥の御曹司で頭脳明晰、スポーツ万能、おまけに超が付くイケメン。
それに対してわたしは貧乏な普通の女子高生。
こんなわたしがなんで財閥の御曹司と幼馴染かというと、わたしの両親が潤の両親と仲が良かったらしく、わたしも小さな頃から潤と一緒だ。
小さな頃は潤がお金持ちとかわからず遊んでいたけどなんでお金持ちの人とうちの普通の両親が仲良くなったのかよくわからない。