急いで着替えて準備をして勢いよくドアを開けて飛び出す。
「あ!おとちゃん!いってらっしゃ〜い!」
「大家さん!いってきまーす!」
アパートの外を掃除していた大家さんに挨拶しそのままダッシュで家を出た。
「なんで新学期から早々寝坊しちゃうのよ〜!」
なんていう大きな声の独り言でさえ周りに気にしないくらい急いでいる!!!
すると後ろからピカピカの汚れひとつない白い高級車がわたしを追い抜き少し前で停車して車の窓がゆっくり開く。
も、もしや…
「潤…」
「音羽、乗れ」
ぶっきらぼうにわたしにそう言う幼馴染の声。
「う、うん」