でも確かに潤は運動神経も抜群でサッカーもとても上手だからとてもカッコいい。



サッカー部とか入ればいいのになぁ。



そんな呑気に考えていると潤があっという間にシュートを決め、周りは盛り上がっている。



「音羽〜!負けちゃったよぉ」



「蘭ちゃん!お疲れ様!すごく綺麗なフォームだったよ!」



蘭ちゃんがゴルフを終えサッカーの方へ応援に来た。



「サッカーはどんな感じ?」



「うん、潤のお陰で勝ってるよ」



「あ、もうすぐハーフタイムじゃない。ちょうどよかったわね」



と、ここでハーフタイムになり少しの休憩時間。



周りの女子は潤にタオルやお水を受け取ってもらおうと必死な中、潤はそんな周りを無視してわたし達の方へ向かってくる。



「おと、タオル」



「あ、うん」



こうやってわたしの方に来ちゃうから周りから妬まれるんだけどなぁ。



「すごいね、潤いっぱい点決めてるじゃん」



「サッカー好きだからな」



「この調子で後半も頑張ってね!」



「フッ。おう。がんばる。」



あの、潤が…笑った…



ちょっと照れた顔して笑った潤に少し胸がトクンとうったきがした。



「なによ、あの庶民。調子に乗りすぎではなくて?」



周りでそんな会話がされていることは気づいていなかった。