颯「だから…俺は……ずっとお前を避け
た…。」



颯真くん…今の彼の瞳は何も写していない…。




とても暗い……闇そのもの…。






瑠『そ、そうなんだ…。』






颯「そういうわけだから…お前も俺には関
わるな…。」






瑠「なんでそういうことになるわけ!?

さっきから関わらないなんて無理って
言ってるじゃん!」







颯「…っ!なっ、なんでだよ…!!!」






瑠『私はみんなと仲良くなりたい。



その女の子達がどんな気持ちでそんな酷
いことしたのかは本人じゃないから分か
らないけど…。


―――でも私だって颯真くんの気持
ち…、分かるから…。』







颯「お前も…同じ…気持ち…。」






瑠『うん…。自分で言うのもなんだけど、
よく考えたら私達、似たもの同士なんだ
よ。』







颯「…、そうかもな…。」








しばらく沈黙が続くと、再び颯真くんが口を開いた。





颯「次は…瑠禾の…番…。」




あ、そっか…。話さなきゃか…