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あれはまだ俺が中学2年生のときだった…。




女A「あ、あの!早瀬くん!」






颯『何…?』





女「きょ、今日の放課後ちょっといいか
な?

話があるのっ!」





颯『別にいいけど…。』






女A「良かったぁ…!

じゃあ、放課後体育館裏で待ってるか
ら!」






その頃の俺はまだ、特別女嫌いという訳ではなく、ただ普通の男子中学生だった。





だから、女に話しかけられても別に嫌とか思わなかったんだ…。








――――――あんなことがあるまでは…。







放課後になり、体育館裏に行くとさっきの女の子がいた。





女A「きゅ、急に呼び出しちゃってごめん
ね…?」





颯『…。』






女A「え、えっと、わ、私!

早瀬くんの事が好きです!
付き合ってください!」






あいにく…この頃は―――いや、この頃も、俺は彼女は欲しいと思ったことも、そもそも、彼女とか、考えたことがなかった。






だから、俺はその時



颯『…ごめん。』





そう答えた。





そう言うと彼女は傷ついた顔をして去っていった。





別に傷つけようとしたわけじゃないのに…。