「お待たせ致しました、ビッグパフェでございます!」
…そして、届いたビッグパフェをみてふたりして声をあげて驚いてしまった。
「うわぁ、でかっ」
「やば!ちょ、おいしそうう」
そして早速いただきます、と言いスプーンを口に入れる。
「「んまぁ〜」」
頬っぺが落ちてしまいそうになるほど、おいしくて。
…そのあいだだけでも辛い気持ちをわすれられた。
そして、このビッグパフェであたしが一番驚いたのは、
「スプーンなが!」
…何よりも、スプーンが長いことだった。
「…滅多にないよ、この長さは」
「見て、器と比べても…」
だって、器がまずでっかいのに、それ以上だよ??
…恐るべし、スプーンよ。
・
あれから更に2週間が経った。
……特に進展もなかった。
ただ、直接じゃなくケータイを通して連絡をくれるようになった。
…つまり、会えなくなったも同然。
不安とかそういうのじゃない。
…確信。
俊くんは、何かを隠している。
浮気だなんて、思いたくない。
…きっと、好きでいてくれてる。
きっと、理由があるんだ。
……だからさ?
(…会いたいよ)
…でも、あたしは、ほんとに臆病な情けない奴で。
大好きな人に『だいすき』と伝えることも。
…会いたい人に『あいたい』と伝えることさえも。
………できなかった。
…本当は、俊くんじゃなくて、臆病なあたしのせいだったのかもしれないね。
………だから、これは天罰なんだ。
今日も俊くんに断られ、ひとりの道をとぼとぼと歩く。
そして家に着く直前に、シャンプーが昨夜無くなったことを思い出し家を通りすぎる。
コンビニ…は高いから、スーパーでいっか。
そう思い近くのスーパーへと急ぐ。
…雨雲からして、もうすぐ降り出しそう。
……あ、傘取ってくればよかったぁ。
少し小走りになる。
そしてお目当ての、あたしが愛用しているいい匂いのシャンプーを見つけると手に取りレジへ並ぶ。
「…~〜~」
「〜~〜~〜…」
店内から、カップルっぽい人たちの歯磨き粉についての会話が聞こえる。
……あたしは甘い歯磨き粉はむりだなぁ。
歯磨き粉はミントじゃないと!