一サァッ…。
今日も嘉穂来なかったなぁ。
そう思いながら、私はあの場所で部活までの時間を潰すことにした。
校舎からも見えない場所にある中庭的なこの場所。
去年、校内で迷った時に偶然見つけたんだよな。
部活までの時間、私はここで時間を潰すことにした。
ひとりでのんびり…え?
人影が見える。
その人影が私に気づいた。
「あの、グランドってどこ?」
「ここを右に行ってまっすぐ行くとあるよ」
咄嗟に答えちゃったけど、なんでこの男子生徒ここにいるの?!
「ありがとう。ちょっと迷っちゃって」
そう言ってはにかむ彼。
その笑顔に少しドキッとした。
「ここ、いい場所だね」
「え?あぁ、うん」
それだけ言うと、彼はグランドの方へ歩いて行った。
「こんにちはー!」
先輩たちに挨拶をし、仕事に取り掛かる。
私は陸上部のマネージャーをしている。
すると部長さんに声をかけられた。
「加藤さん、この子新入部員だから部の説明よろしく」
「わかりました!」
そう答えて振り返ると、そこに居たのはさっきの男子生徒だった。
「あ、さっきの、先輩だったんだ…」
そう言って深々と頭を下げる彼。
「頭上げて!大丈夫だから!!」
そう言うと、彼は渋々頭を上げた。
それから事務的な会話をいくつかし、その日の練習は終わった。
彼1年生の黒田功くんと言うらしい。
その後、彼とLINEを交換し、私は帰路についた。
今日も嘉穂来なかったなぁ。
そう思いながら、私はあの場所で部活までの時間を潰すことにした。
校舎からも見えない場所にある中庭的なこの場所。
去年、校内で迷った時に偶然見つけたんだよな。
部活までの時間、私はここで時間を潰すことにした。
ひとりでのんびり…え?
人影が見える。
その人影が私に気づいた。
「あの、グランドってどこ?」
「ここを右に行ってまっすぐ行くとあるよ」
咄嗟に答えちゃったけど、なんでこの男子生徒ここにいるの?!
「ありがとう。ちょっと迷っちゃって」
そう言ってはにかむ彼。
その笑顔に少しドキッとした。
「ここ、いい場所だね」
「え?あぁ、うん」
それだけ言うと、彼はグランドの方へ歩いて行った。
「こんにちはー!」
先輩たちに挨拶をし、仕事に取り掛かる。
私は陸上部のマネージャーをしている。
すると部長さんに声をかけられた。
「加藤さん、この子新入部員だから部の説明よろしく」
「わかりました!」
そう答えて振り返ると、そこに居たのはさっきの男子生徒だった。
「あ、さっきの、先輩だったんだ…」
そう言って深々と頭を下げる彼。
「頭上げて!大丈夫だから!!」
そう言うと、彼は渋々頭を上げた。
それから事務的な会話をいくつかし、その日の練習は終わった。
彼1年生の黒田功くんと言うらしい。
その後、彼とLINEを交換し、私は帰路についた。