ある日突然!?

ん?他?

あっ、あるな。



「気弱ですね」



「うっ……」



俯きながらそう呟いてのを見て、これを言って欲しかったのかと思って直ぐ。



「………それだけ?」



俯いたままそう言われて、何を言って欲しいのかと思いながらそういえばと思い言う。



「顔が整ってますね」



「!」



律が肩を上げてビクッと反応した。

そうか、これを言って欲しかったのか。



「………他に何か、思わない?」


違うかった。



目を瞑った作り笑いが一瞬崩れ掛けたがすぐに戻して考える。



顔が整ってるに反応したという事は……。

「容姿をお褒めすれば良いのですか?」



「!そうじゃなくて!その………」


顔を上げて私を見たと思えば、言いにくそうにまた俯く。



うーん、このままだと埒があかない。

よし、直球で聞こう。



「律様は何を私に求めているのですか?」



「………」



「言いにくい事でも遠慮せずにどうぞ」



目を開けた作り笑いでそう言うと、律は私の目を見て一気に言った。



「そ、その!性的とか犯す対象とかそういうの!」



………笑顔が引き攣ったぞ。



言った本人は顔を赤くしながらも私を見つめている。



「性的、犯す対象ですか。ハッキリ言うとその線は皆無ですね」



兄妹になる予定だし、性的とか犯すだなんてとんでもない。



………一応私だって、恋愛未経験の処女なんだから。



「はー、そっか〜」



緊張が解れたと言わんばかりにため息の如く言った律。



「ゴメンね、いきなりこんな事」



「いえ」