永遠なんて信じてなかった
信じられるわけなんてなかった
けど全てが変わった

変わらせてくれたんだ
君が。

ぴぴぴぴぴ
「香瑠ー!起きなさいー学校行かないの?!」
朝はだるい。低血糖の私は毎朝朝が苦痛で仕方ない。頭は痛いし立ちくらみはする。
「んー体調悪いから今日は休むー」
「あんたって子は。」
と朝から母の小言を聞きながら私はまた深い眠りについた。

目が覚めたら時計の針は2時を指していた。
お腹が減り冷蔵庫をあけるが何も無い
何もする事もなくただひたすら携帯で動画を見ていた。
カップルの動画を見るたびにいいなとか羨ましいという気持ちもあるけど
どうせ続かないし幸せは永遠じゃないよと歪んだ心を持ってしまう。
私がそうやって思い出したのはちゅうがに上がってからの頃だった。
私の両親はクラスのみんなから羨ましがられる程の美男美女な両親だった。
それ故にか、父は色んな女を取っかえ引っ変えしていた。
母はその事をしっていたが「どうせ最後に帰ってくるのは私の所だから」と泣きながら私に話してくれていた。
そんな母も1度だけ浮気をした事があった。私はそれを知って家出をしたこともあった。
許せれなかった。母も父も。
今思えば私が幸せは永遠ではないと分かったのはその事が原因だったのだろうと腑に落ちる。
だから私も高校1年生まで色んな男の人と付き合った。
野球部、年上、他校。どれも1ヶ月ももたない。ひどい時には2日で終わることもあった。
でもあの時、あの日、友達の家に行って友達の携帯を見て君を見つけるまでは思いもしなかった。
私がこんな必死になるなんて
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