思ってもなかった言葉が出た。
顔が赤くなっていく…
「陽奈もそんな年だよな。頑張れ!」
頭ポンポンしたら、体温高いのバレる…
「蓮くん…は?彼女いるの?」
「はいはい。終わり。子供の陽奈ちゃんには秘密です。」
…なんで隠すの?知りたいのに…
でも入っちゃいけない気がして何も聞けない。
「子供扱いしないでよー!」
「子供が何言ってんのー。ってゆか、陽奈ん家。飯の時間だろ?」
7時はあたしの家の夕飯の時間。
ずっと覚えててくれている。
「ホントだ!じゃ、蓮くんまたね!」
「おう。」

家に帰ると、ママが夕飯の支度をしている。
それを手伝ってから2人で夕飯。
パパは夜が遅いから、いつもママと2人。
ママの料理は栄養バランスがしっかりしている。
食後は、2人で映画鑑賞。
パパが帰ってくると、あたしは寝る準備。
明日は土曜日だから、ゆっくりしよう。
結局、蓮くんの恋愛事情は
聞くことができなかった…
『きっと、明日も明後日も
あたしはずっと蓮くんが好き。』
なんて考えながら、静かに目を閉じた。