ガトーショコラを作って、蓮くんに持っていく予定。
頑張って作ったガトーショコラは、甘い香りに包まれている。
ラッピングをして、隣のインターホンを鳴らす。
「はーい!あ、陽奈ちゃん!」
「蓮くんママ!こんにちはー!」
「蓮でしょ?2階にいるよー」
「ありがとう!お邪魔しまぁす!」
この会話は、もう日常。
蓮くんママは、優しくて綺麗で…羨ましい!
2階の1番奥の部屋。
「蓮くん…?ガトーショコラ持ってきたよ?」
「陽奈じゃん。入って入って」
部屋はすごく広くて、いつ来ても綺麗。
蓮くんの香りが馴染んでるから、ここの部屋は好き。
「今日は、ガトーショコラ?すげぇ…うまそ。」
「美味しいと良いなぁ…」
バスケをしていた蓮くんは、身長が高い。
そんな蓮くんはペロリとガトーショコラを食べてしまった。
「やっぱ最高だな!陽奈のお菓子は。」
最高の笑顔に、あたしはキュンとしてしまう。
「蓮くんって、頭いいの?」
「舐めんなよー?総合点数、学年6位。」
「それって、7人とかのクラス…?」
「ちげぇよ!300人位いるって(笑)」
蓮くんが頭いいのは知ってたけど…
あたしとは比べ物にならない…
「陽奈も頭良くね?」