ガチャ…

「ごめん…なさい」
「…」
「…」
「…」

返事が帰ってこない。皆黙って、机に座っている。今日は何もされないのかな？て、少し思った…でも、すぐに考え直した。前もこんなことがあった。でも、結局……。

「ユウカ…おいで」
「お兄…ちゃん？」

お兄ちゃんから私には声をかけるのは、すごく珍しい。何されるのか分からない、でも…家族は、私が誰かに否定することを許さない。部屋の前に着くと、ピタリと止まる。

「お兄ちゃん？」
「…今日何かあった？…」

この場合…どう答えならいいのだろう？正