山瀬がドアを2回ノックしてから

「入るぞ」

少し低めの低音ボイスで中にいる人達に
呼びかけた。

部屋の中には四人の人達がテーブルを囲むように
座っていた。

圧倒的なオーラ

彼らが先代に選ばれし者達

視線からでも伝わってくる緊張感

私達は歓迎されてないようだ

「どっちが慶が助けた女の子なの?」

フワフワの髪を靡かせながらいう男の子は

多分、荒崎葵って名前だった気がする。

甘い声だけどトゲがあるそんな声だ

「こっちの瑠璃って子」

山瀬は若干瑠璃の手を引いて前に出した

それによってか

繋がれてた手が急に離れた

それに対しても私はムッてしてしまう


「あっ、高坂瑠璃です!!」

「で、そちらの女の子は?」

「早瀬蘭」

取ってつけたような質問に対して

私も素っ気なく答えてしまう

「じゃあ、単刀直入に言うけど
瑠璃姫になってくれない?」