今度はまた、扉の音がした


「大丈夫?」

女性よりは低いけれど

男性としては高い声がした

そこに居たのは葵

彼は多分私の事を好きじゃないんだと思う

「思ってないくせに気を遣わなくていいよ」

「何でもお見通しか…」

「いつもあなたの目拒絶してた瑠璃と私が最初に部屋に入った時ちょっとにらんだでしょ?」

「まぁ、姫には反対だったからね」

ここでもおちゃらけていう彼はプリティボーイだ