世の中には正しく愛される人と、そうでない人がいる

お弁当を作ってもらえる子

お弁当を作ってもらえないけどお昼を買うお金を貰える子

どちらも貰えない子

私はどちらも貰えない子だった

「真央ちゃんまたぼっちだよ…声掛けてあげなよ…」

「でもいつもお昼何も食べてないじゃん…」

お昼休みひそひそ話す声が聞こえる
ほっといてよ…
人と関わるのも面倒くさいから、喉までてかかったその言葉を飲み込んだ。

学校という集団生活が1番無意味で憂鬱だ

机に突っ伏したままその時間が過ぎるのを待とうとしたその時

「ほっておきな、あんな暗い子」

そう言い放たれて

「ほんとそれ」

って一言呟いて私はそのまま机に頭を下げて眠りについた