「けど、なんか緊張するし」


代わりじゃなくて自分を好きになってほしいと決意して美沙に報告すると美沙は笑顔で頑張れと言ってくれた。



けど決意したのはいいけど私は全く行動できていない。



クラスでも宮村くんは学校を休みがちだからあんまり話す機会も家に来てくれた時以来話せていない。



「さっき宮村が非常階段のとこに一人でいたから今がチャンスだよ!行ってきな美優!」


私のお弁当箱をばっと奪って非常階段を指さす美沙。



本当は宮村くんのことあんまり好きじゃないのに、私のためにそう言ってくれる美沙に私は胸が熱くなる。




ほんとに、美沙ってなんでこんなにいい子なんだろ。