そんな私を見て立てないと察してくれた宮村くんは私に背を向けてしゃがんだ。


「ほら」


……え、これはもしかして。


固まっている私を肩越しに見た宮村くんは、


「早く乗れよ、学校までおぶってやる」


そう言ってまた前を見る。



え、おんぶだよね?これ。



………いやいやいや!



「駄目だよ!重すぎて宮村くんつぶれる!」


「そんなに弱くねえ。とりあえず早く乗れよ」



「で、でも!!」


「早く乗ってくれないと話せない」



そう言われて私はすぐに黙る。