「いなくなられるのは、もう無理なんだよ……」



きっと、“あの子”と私を重ねてるんだろう。



“あの子”は宮村くんの前から突然、いなくなったのかな?



“あの子”を思い出して苦しんでる宮村くんを見るのはつらいけど。



……こんな宮村くん、ほっておけないよ。



自分で“あの子”の代わりでもいいって言ったんだから、私はそれに責任をもって行動するんだ。



「…私は、いなくならないよ」



ずっとずっと、そばにいるから。



宮村くんのそばに、いるから。



だから、笑って。



笑った顔を、私に見せてよ。