「み、宮村くん……?」


「……はよ」


そこには気まずそうな顔をした宮村くんが立っていた。



…なんで?今授業中なのに。



「美優〜?誰だっ…ってあらぁ??」



ベランダから戻ってきたお母さんが宮村くんの姿を見てにやにやと私を見つめてきた。



………絶対に勘違いしてる。



「美優の彼氏〜?かっこいいじゃない!お母さんすごくタイプだわ〜」



いや、違うし、まずお母さんの好きなタイプは聞いてない。



てかまずそれをお父さん聞いたら泣くよ、あの人メンタル弱いから。




相変わらずド天然ぶりを発揮するお母さんにリビングに戻るよう促す。