私も、あれくらい可愛かったらよかったな。



そうしたら、宮村くんの恋愛対象に入れたかもしれないのに。


そうしたら、こんな惨めな思いしなくて済んだのに。



自然とご飯を食べる手が止まる。



はぁっと大きなため息をつくと、幸人が眉をひそめて、



「なんだよ、朝からため息つくなよな」


「……ごめん」


「そうやってすぐ謝るのもらしくねーよ」



すぐに謝った私を見てさらに眉をひそめて私を見る。