砂ぼこりを手で払って私はそこに腰を下ろす。


やっぱり夏だから外は暑い。



「…あちーな、やっぱ外は」


宮村くんも私のすぐ隣に座ってふぅっと息を吐いた。



みーんみーんっとセミの鳴き声はやまない。



しばらくお互いに何も言葉を発さないでいると、



「…宮村くん、眠いの?」


うとうととし始めた宮村くんの顔を覗く。


目は閉じかけで目の下にはクマがある。


きっと、寝てないんだろうな。