「うわぁ!!すごい綺麗!!」


そこに広がっていたのは綺麗な景色。



私の通う、南高校は海から近いから屋上から見ると海は大きくて、広い。



「はしゃぎすぎだろ」


目の前の景色を見て騒ぐ私を見て、宮村くんは少し笑う。


あ、また笑った。


宮村くんの笑った顔を見るだけで安心する。



だって、私は宮村くんに笑っていてほしいから。



「屋上に来たの初めてだもん!はしゃぎたくもなるよ」


えへへと笑いながら私は影のある貯水タンクの下へ行く。