引っ張られて歩くこと5分。


「……屋上?」


「そうそう。ここ俺の秘密基地」


宮田くんはそう言って屋上のドアにつけられたチェーンを器用に外していく。



「…あっ、鍵開いてる」


「まだ先生達は気づいてねーけどな」


鍵は古いせいかさびていて見事に鍵は開いてしまっている。



「さっ、入ろうぜ」


チェーンと鍵を床においてドアを開けた宮田くんのあとに続く。



当たり前だけど初めて屋上に入れるから結構ドキドキしている。



目を閉じて一歩、屋上に足を踏み入れる。



ゆっくりと目を開けると、