「宮村くん、好きです」


放課後、非常階段。


君がよくそこにいるのはずっと前から知ってた。



いつも楽しそうに誰かと電話している姿をね。



けど私の目の前にいる君は絶望に近い表情をしてる。



一瞬、君の瞳は揺れたけどすぐに暗い顔になって、



「俺、もう誰とも付き合う気ないから」



苦しそうにそう吐き出した。



やっぱり、君は忘れられてないんだ。