その足音はどんどん私に近づいてきて、私の目の前でピタッと止まった。



「…どうしたの?大丈夫?」



綺麗な声がして私はゆっくりと顔を上げると、



「…あっ」



そこには綺麗な女の子が立っていた。



浴衣を着て、私のそばでしゃがんで顔を覗いてくる女の子はとてつもなく美人で。




さらさらのショートヘアーが私の頬に触れて、甘い匂いがした。



なんか、どこがで見たこともあるような気もするけど、今は頭がいっぱいで思い出せない。