「大丈夫!さっと行ってくるから席取られないように美沙はここにいて!」


そう言って私は駆け足でトイレに向かう。



トイレは空いていてすぐに終わった私は手を洗いながら鏡に映る自分を見つめる。



暑いせいか、化粧が少し崩れてきている。



直そうとすると、重大なことに気づいた。




……カバン忘れた。




さっと行ってくるからいいやって思ってベンチに置きっぱなしだ。




まぁ少ししか崩れてないから後でいいやと思って仕方なくトイレから出る。