それは…。





「………ごめん、私トイレ行きたい」



私のトイレだ。



美沙から手を離してそう言うと美沙は一瞬ぽかんとして、



「あはははは!!!この良いシーンでトイレ!?」



盛大に吹き出して笑い出した。



「さっきから我慢してたけどもう無理だ!ごめん!!トイレ行ってくる」



「ぶはっ!そういうとこ美優らしくていいね。あたしもついていこうか?」



未だに笑っている美沙が立ち上がった私に聞いてくる。