「海、夕陽に反射してめっちゃ綺麗だね」


まだ夕方の五時ってこともあって夕陽が海に反射していてキラキラと輝いている。



「なんか、ロマンチックだね」



思わずそう言うと美沙もぶんぶんと首を縦に振って、



「まず、海の近くで花火大会ってだけでロマンチックだよ」



「ほんとにね!」



やっぱり美沙とは気が合うな。



キラキラと輝く海を見つめながらそう思う。




「美優、楽しそうでよかった。今日、宮村も来れてよかったね」



自分のことのように嬉しそうな表情で私を見て笑った美沙に私は泣きそうになる。