…宮村くんも、緊張してくれてるの?



ぱっと私から顔を逸らして歩く宮村くんの今の表情が見たくて仕方ない。



チラッチラッと顔を覗こうとするけど、上手いこと逸らされてしまう。



「ほらっ!置いていかれるぞ!」


片手で顔を隠しつつ、もう片方の手で私の手を繋いだ宮村くんは少し早歩きになる。



…ちょ、だめだよ!手が!!!



いきなり手を握られたせいか私はパニック状態になる。