そうなれば、私と宮村くんは必然的に隣を歩くことになるわけで……。


紺色の浴衣に雫の形のピアスを付けた宮村くんの隣に並ぶ。



…やばい。すごく緊張する。



初めて見た浴衣姿にドキドキが止まらない。



普段もすごくかっこいいけど今日の浴衣姿は一段と輝いて見える。




直視できなくて私は下を向いて歩く。




お互いに何も言わず、美沙と遊也くんの後ろをついていく。




すると、しばらくして。



「……可愛いじゃん、浴衣。いつもと雰囲気違うくてびっくりした」


ちゃんと浴衣のことを褒めてくれた宮村くんに私は下を向いていた顔を上げる。



すると、宮村くんとぱちっと目が合って恥ずかしくてすぐに顔を下げてしまう。