「案外上手いこといってよかったわ」


そう言って首をコキコキと鳴らした幸人は「じゃあ頑張れよー」と言って部屋を出ていった。



「ありがと!!!」



お礼を言うのを忘れていて部屋の扉が閉まる直前に大声でお礼を言う。


幸人は後ろを向いたままピースしてきた。



そのまま、またドレッサーの前で自分の髪を眺めていると、



「美優〜!美沙ちゃんが来たわよ」



「はーい!」



一階からお母さんの声が聞こえて私は荷物を持って階段を降りる。