「お前、何者なんだ…?」

「何者って、ただの高校生だけど」

不思議そうな顔をして俺に聞き返してくる零

「じゃあ、なんでお前に触れないんだ?」

そう言って零の手をつかもうとするが案の定すり抜けてしまう



「知ってどうするつもり?」

さっきまでの戸惑った感じも親しみやすそうな雰囲気もすべて消し、冷ややかな視線を俺達に向けてくる



「あんた達に何かが出来るの?」

「それは…」

言いごもる奏汰