「わからねぇ」

「伸が調べようとしたけれど情報規制がかかっていて何も出てこなかったみたい…」

奏汰が補足説明として付け加えた

「は?」

秋が顔を上げた

「えっ、どういうことだ?」

稜もさらに興味を示す

「そのままの意味だ、誰かが零の情報に規制をかけている。しかも、伸よりも上位のハッカーがだ!」

『…』

「それって世界ランキング1位か2位のやってことだよな?」

「おそらくな」

なにかを考え始めた2人

「住所も何も出てこなかったのか?」

秋がスマホをいじりながら言った

「あぁ…」

伸が少し落ち込んだ風に返す

「それで歩が興味を持ったのか」