「黒帝様~」

「黒龍様~」

いったいどこから出てきたんだと思うくらい道いっぱいに広がりスマホやらカメラやらを俺達に向けてくる女ども

「こっち向いてーー」

誰が向くか…

隣の2人もあまりのうるささに顔をしかめている

完全に近所迷惑だな

すべての声を無視して倉庫へ向かう

人だかりがなくなり倉庫が見えてきた

ん?

倉庫の前に長い茶髪の女が立っていた

「うわっ、マジかよ」

奏汰がげんなりしたように呟く