「んー、いつからって。遠藤さんより前なのは確かだよ」
「え、それって…あの、妹として…とかですよね」
「うん。そうそう」
ん?
え…
「最初は、やっぱ可愛い妹って、感じで俺も面倒見てたんだけどさ。…ほら、俺妹とかいないからさ。いたらこんな感じなのかなーって。」
「けどさ、色々遠藤さん必死に頑張ってる姿とかさ、天然なとことか。けど、周りのことめっちゃ見て、助けに入ったりとかしてるのみてたら、あー、この子いいなぁって」
「…で、でも妹ですよね。」
私は、お兄ちゃんとして好き。じゃなくて、佐渡光っていう男の人が好き、なんだけどな。
妹としてしか見てないなら、それって告白オッケーされても、嬉しくない…。
「文化祭の前さ」
「へ?」
「高崎の事」
唐突に、同じ部員の高崎先輩の名前が出た。
高崎隼人-タカサキハヤト-
ひーくんと同い年で、身長が185センチで、後輩からすごいかっこいいって人気の先輩。
「たか先輩、ですか?」
「そう。あいつの事で色々頑張ってたじゃん?」
「…あ、えっと…」
たか先輩は、文化祭前凄く荒れてて。
原因は、私と同じように部活に入った真昼が関係してた。
相田真昼-アイダマヒル-
同じ小学校で、真昼の勧めで私は部活に入ったんだけど、
たか先輩が真昼の事が好きで。
だけど、真昼はたか先輩のことをただの先輩って感じで見てて。
でも、たか先輩は、真昼に振り向いて欲しくて。
だから、真昼の事をストーカーのようにずっとひっついて離れなかった。
それが文化祭前、ピークを迎えてて、真昼が学校にも来なくなった。
たか先輩は、そんな真昼の家にまで行ったりしてて、色々部活内でも荒れてた。