「はい、できたー!!ギリ!!さすが私!」



完成した私の髪の毛は、下の方だけ軽く巻かれていて、ゆるふわ。


って感じがする。



「私なんだよね。本当に」



どうみたってめっちゃキラキラしてる高校生。もうイケイケで、ほんとにキラキラの。



やばい。


語彙力が足りないくらい。



「名津美ちゃんすごい…っ」



「でっしょーー!!そんな喜ばれちゃうとまたやりたくなる!!


またやってもい?」



「もちろん!!ていうか、ほんと今度お買い物行きたい!」



「はるちゃんスイッチ入ったねー!女の子ってそうだよね!!メイク嫌いな子いないよねー!!」



名津美ちゃんとは、今日まともに会話をしたのが初めてなのに、こんなに距離が近くなるなんて、思ってもみなかった。





合コン、参加してよかったぁ。


…けど、この姿ひーくんに見せたかったなぁ。



「げ、やば。時間ギリだよ!はるちゃんせっかくばっちりキメたけど走るよ!!!」



名津美ちゃんは私の手を引っ張って、そう言った。



「あ!ちょいまち!やっぱ妥協できない!」



「どしたの?」



「スカートもうちょい短くしない?!」




…ぶ、ぶれない。


さすが名津美ちゃん。



「…う、うん!わかったよ!」



私も、可愛くしてもらってテンションが上がってて、


もっと可愛く見えるようになりたい!


って凄く思った。











結局、カラオケに着いたのは、ちょっと時間が過ぎてて。



着いた頃には、参加メンバー全員揃ってた。




「ごめんなさぁい!欠員補充してきたよー」



名津美ちゃんはちょっとよそ行きの声でそう言った。



「遅かったじゃん、なっちゃんー。人集めるのそんな時間かかるー?」



合コン相手の男の子が、名津美ちゃんにそう言った。



けど、ん?



この合コンって、年上…?



見るからに、制服を着慣れてる感と



なんだか身長も高くて、凄く大人っぽい人たちが揃っていた。



「てかー、その後可愛いじゃん」


名津美ちゃんに話しかけた人が同じように私を見る。



「でしょー?…ね!みんな揃ったし部屋入ろぉー!」


名津美ちゃんは凄いイキイキしてて、合コンメンバーを連れてルンルンでカラオケルームに入った。