「ニヤニヤしてるストーカーが夜の公園にいたらヤバすぎだよね」
「そんな…たっくんはストーカーなんかじゃないよ」
「ストーカーでしょ。いつでも付き纏って朱里のこと知りたがって。でもさ………」
薄明かりの中で見えたたっくんの顔が突然真顔になったから、ドキッとする。
「でも…そろそろ朱里のストーカーやめていい?」
「え?」
「これからは堂々と朱里の隣にいたいんだ」
そう言うとたっくんは私の後ろに回り、私が乗ってるブランコをゆっくりと押す。
幼かったあの日と同じ状況に…
私の心臓は潰れそうな程ドキドキしていた。