ワクワクしながらあの公園に足を踏み入れる。
前は公園の中までは入らなかったから、入るのは何年ぶりか思い出せないほど久しぶりだった。
「あ、思い出した。この滑り台の階段から落っこちてたっくん骨折したんだよね」
「そうそう。ヒーローごっこして一番上から跳んだのはいいけど着地失敗。ダサすぎでしょ」
「そのとき落っこちたたっくんを心配して駆け寄ろうとしたら転けちゃって足首捻挫した私もダサくない?」
「ハハ、あのときはお互い痛みで動けなくて二人で大号泣したね」
「うん。いつも私を助けてくれるたっくんが泣いてるもんだから私もいつも以上に泣いちゃって」
こんな風に思い出を話し始めると止まらなくなる程、この公園は幼かった私達の思い出が詰まった場所。
ここでたくさん遊びながら、笑って泣いて怪我をして。
そうして二人で一緒に成長してきた。