「ビールにおつまみにお菓子にジュース。いつも買いすぎちゃうから二人で来てちょうど良かったよね」
「そうだね。朱里の袋も貸して。俺が持つよ」
「私の方はお菓子とおつまみだから重たくないし大丈夫だよ」
「ダーメ。いいから貸して」
たっくんへの想いに気付いて数ヶ月。
季節が変わったってたっくんへの想いは変わらない。
それどころかこうやって優しくしてくれる度に、想いがどんどん強くなっていくんだ。
「明日休みだからどうせ大人達は朝までコースだろうし…ちょっと寄り道して行かない?」
「寄り道?どこ行くの?」
「あの公園。小さい頃は夜に公園なんて行けなかったじゃん。だから行ってみようよ」
「夜の公園…楽しそう!」