そんな日々が二年間続き、再びたっくんが私を追い掛けるようになったのは中三の春。
なんでまた構うようになったのかすごく不思議だったけど、私がまたイジメられたりしてないか心配してくれてるんだろうなって思って気にもしていなかった。
キッカケはずっと欲しかった携帯を買ってもらったこと。
念願の携帯を買ってもらえた嬉しさからすぐにたっくんの家に行き、使い方を教えてもらった流れで番号交換。
そして、その次の日から“窓開けてメール”がほぼ毎日届くようになった。
そう。携帯を持って一年以上経つのにほぼ毎日、だ。
そして窓を開けると、たっくんは決まって私の全てを把握したがるのだ。
心配しているにしては度を越えていると気付いてはいるものの、その理由が全く分からない。思い当たることもない。
正直に言うと嫌ではない。
心配してくれるのは寧ろ嬉しいくらい。
でもどれだけ考えても謎だ。
どうしてたっくんはただの幼馴染みの私にここまで構うのか?
うーん……
今日もその答えが分からぬまま眠りに就いた。