「もう諒介さんのことは考えないで?俺、妬いちゃうから」

「妬く…?」

「そう。だからもう他の男のこと考えないでね」




そんなまるで彼氏みたいな台詞言われちゃったら…

また胸がキュッってなる。





「良かった。ちゃんと俺にドキドキしてくれてるみたいだね」

「え…?」

「顔、真っ赤。その顔は俺にだけ見せてね」

「~~~…っ、───熱っ!」




たっくんの言葉に動揺してしまい、かき混ぜていたお鍋に手が少しだけ触れてしまう。




「大丈夫?跡になったら大変だからすぐ冷やそう」




たっくんはすぐに私の手を取って、水道の水で冷し始めた。



手が触れてるだけなのに…心臓がうるさい。

恋をするとこんなに胸が苦しくなるなんて、初めて知った。