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「…り!朱里ってば!もー本当この子は一回寝たらなかなか起きないんだからっ!」



あれ…?ユメちゃんが怒ってる。夢、かな…?

それよりポカポカで気持ちいい…

心地いい春風がフワッと私を包み込んでくれてるみたい。




「幸せそうな顔しちゃって…こうなったら最終手段。…こら朱里っ!起きないと拓海くんにチューするぞー!」



フワフワ、フワフワ……え?

ユ、ユメちゃんがたっくんにチュー!?

やだ!そんなの、夢の中でも絶対に…




「ダメーーーーーッ!!」

「やーっと起きた。もうすぐ昼休み終わるよ」

「へ…?」




私はどこでだってすぐ寝れちゃうほど、かなり寝付きがいい。

だけどその分、寝起きがとことん悪いわけで…

起きてすぐは理解力と記憶力が低下している状態だ。


私…いつから寝てたっけ?

あれ?どこからどこまでが夢?

…………あ。