「将来は先生に指導してもらって、先生のような素晴らしい教師になりたいと思ってます」

「お、俺みたいなユルユルな教師に…?」



あらら、先生ウルウルしちゃってるし。
あともう一歩、ってとこかな。




「先生かなり生徒に慕われてるの気付いてますか?俺、将来は先生の部下になりたいです」

「部下……そうか。おまえがそんな風に思ってくれてたとは…」

「俺、もう一度進路考え直します。だけど、彼女と離れるの本当に悲しいんです…だから…」

「あー、いいいい。皆まで言うな。俺に任せろ、な?」

「ありがとうございます、先生…いや、尊敬する先輩、と言っときましょうか?」

「いやぁ、参ったなー」



担任は照れたように目尻を下げ、嬉しそうに笑ってる。

よし、大成功。

生きてく上で一番大事なことを教えてくれた父さんと母さんに感謝しよっと。

これで卒業までは…朱里の隣にいられるよね?


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