「ショックだったなー。朱里があーんなに嬉しそうに他の男に友チョコあげるなんてね」

「あ、ごめ…」

「許さないよ。海斗ともイチャイチャしてたよね。朱里は俺と結婚するのになんで他の男のプロポーズ受け入れちゃうのかな?」



わー…まさか海斗くんにまでヤキモチ妬いちゃうなんて。

他の男って言ったって海斗くんは思いっきり子供なのに。

どこまでもヤキモチ妬きなたっくん…可愛い。



「友チョコ嬉しそうにあげたこと。それをみんな喜んでたこと。朱里が海斗の初恋の人になったこと。全部ハッピーな出来事かもしれないけど俺は全部ムカつく」



不貞腐れたように言うたっくんをまた可愛いと思ってしまう。




「で、でも…たっくんも女の子から貰った友チョコ、ニコニコしながら見てたよ?」

「俺にヤキモチ妬かせた仕返しだよ。本当はこんなの全然嬉しくない。朱里以外の人から貰うものなんて興味ないから」



こんなにかっこいいのに。

それなのに可愛く思えちゃうほど妬いてくれる。

いつも真っ直ぐに私だけを見てくれる。

私はそんなたっくんが本当に…好きで好きでたまらない。